日本酒とともに発展した伊丹

伊丹の魅力を語るうえで、日本酒のことは外せないと言っていいでしょう。

1600年頃、戦国時代と江戸時代の間の時期に、伊丹で清酒の醸造法が確立されたとされています。もともと日本酒は「濁酒」、つまり濁ったお酒でした。しかし清酒は濁りがなく洗練されており、たちまちのうちに人気となったそうです。

江戸時代、伊丹では盛んに清酒が生産され、将軍にも献上されていたそうな。今でも伊丹酒造通りを歩くとその名残を見ることができます。伊丹と酒造に興味を持たれた方は、是非酒造通りから一本入った場所にある『旧岡田家住宅・酒蔵』へ行ってみて下さい。(旧岡田家住宅・酒蔵で検索すると、伊丹市HPの説明が出てきます。この説明がわかりやすいので気になった方は検索してみてください)

と言いながら、昔伊丹に住んでいた頃は旧岡田家住宅の前を通ることがほとんど無く、戻ってきてから旧岡田家住宅の存在を知りました。

旧岡田家住宅・酒蔵は入館無料。改修されているとはいえ、昔の面影を十分に感じることができます。酒造にまつわる資料が展示されており、コンサートが行われることも。(僕は行ったことありませんが、隣のご夫婦は行ったことあるそうです)30数年前までこの建物で酒造りが行われていたようで、現地でその説明を読んだとき「わりと最近まで現役で使われていたんだ!」と驚きました。

発展を続ける街の中にありながら、昔ながらの雰囲気を保ち続けているこの場所が僕は好きです。

酒造で発展した伊丹には、日本酒にあう料理を出すお店が多いのもうれしいポイント。僕のお気に入りは『だんらん処 一(ichi)』という居酒屋で、海鮮居酒屋のこのお店は魚がおいしいです・・!建物は街並みの景観にあわせた造りで、店内はおしゃれな内装。席は掘りごたつ風です。

もう一軒は『白雪ブルワリーレストラン 長寿蔵』で、小西酒造が経営するレストランです。ここでは自家製のビールを味わうことができ、ビール飲み比べで好みの味を見つけるのがgood!その日の気温や季節によって美味しく感じる味が変わるので、「この味一筋」という飲み方もいいですが、色々な味にトライするのが僕の流儀です。店内、席ともに広めなので、グループでの飲みに何度か利用しました。風格ある建物はもちろん、2階にあるミュージアムも是非見て下さい。

伊丹と酒造は今でも関わりがあります。ぜひみなさまも伊丹で酒造の雰囲気と美味しい料理&お酒を味わって下さい。