みやのまえ文化の郷・伊丹郷町館の庭園

ご無沙汰しております。
すっかり間が空いてしまいましたが、今回も伊丹郷町の魅力についてご紹介しようと思います。

今日は、みやのまえ文化の郷・伊丹郷町館の庭園について語ろうと思います。
まず、「みやのまえ文化の郷・伊丹郷町館」ってなんぞや、という話なのですが、「旧石橋家住宅」と「旧岡田家住宅」(江戸時代初期の町家で、重要文化財にも指定されています!)、「伊丹市立美術館」、「柿衞文庫」(文学館です)があるエリアをそのように呼んでいます。

これらの建物の中央にぽっかりと空間があり、そこに中庭が設けられているのです。
重森完途によって作られたその庭は(現在の庭は、重森千靑により整備・改修されたもの)、いわゆる枯山水という水のない庭。
一般的に枯山水とは、池や遣水などの水を用いずに、石や砂などで山水の風景を表現する庭園様式で、例えば白砂や小石を敷いて水面に見立てることが多く、石の表面の模様で水の流れを表現することもあります。
伊丹郷町館の庭園は、伊丹が酒造りで栄えた町であったことから、白砂の流れは酒造りに必要な湧水・清流を表現しているのだそうです。

真っ白な白砂と、それを際立たせる植栽の緑と渡り石。
無料で公開されており、地元の子供たちの姿もよく見られるスポットです。

随分便利になった伊丹の都会っぽい街の喧騒の中でも、身近にほっとやすらいで心落ち着ける感じが好きで、久しぶりに私も行ってみようかと思ったところ、現在はちょうど、整備工事のため2022年3月頃までは長期休館しているとのこと…。
少し先になりますが、また工事が終わったら足を運んでみようと思います。是非皆様にも一度訪れてほしい場所です。